OFF T!ME|目をOFFにすると、発見がある。

日本ブラインドサッカー協会が運営する、ブラインドサッカー体験プログラム「OFF T!ME」のブログです。ブラインドサッカーで培ってきたものが、コミュニケーション、チームビルディング、ダイバーシティ理解に効果をあげています。

新しいコンテンツ”マス田”

みなさん。こんにちは。けいちゃんです。

 

今回は新しいコンテンツのお話です。

OFF T!MEにご参加した方々より「もっと競技を体験してみたい」や「試合をしてみたい」という声が多くあります。ただ、参加者の安全面、参加して得られることなどを考慮すると、競技寄りな体験が難しくなります。弊協会もスポーツ団体です!意地を見せますよ!みなさんによりブラインドサッカーを体感いただくためにコンテンツ開発チームが発足されました。目標は月に1つ新しいコンテンツを作ること!この度、新しいコンテンツが出来ました!

新しいコンテンツ”マス田”とは

・目的:空間認知・コミュニケーション・チームワーク

・内容:参加してからのお楽しみです。

・時間:5分〜10分 ※OFF T!MEチームで試したところ95秒でした!

・キーワード:ブラサカ選手として動く、仲間、しかく、ボール、パス、シュート→ゴール

”ます田”の次、その先へ

今回”マス田”を通じて改めて選手・スタッフの思い・考えを整理しました。

体験会でJBFAに足りないこと、これからチャレンジすること、大事なこと、他の団体との違いなどを話し合い、新しいコンテンツをどんどん作っていきます!体験で終わらずに、その先にブラサカ、JBFA、チーム、選手、視覚障がい者障がい者と関わってもらえるようなコンテンツ、体験会にしていきます。

JBFAが目指す”ブラインドサッカーを通じて視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会”を実現に向けて今後もコツコツ活動します!

 

次回のテーマ「混ざり合うとは?けいちゃんのメモ」

視覚障がい者は、どういうふうに見えているの?

みなさん。こんにちは!けいちゃんです。

今回は視覚に障がいの方は、どういうふうに見えているのかをお話します。

全盲弱視

視覚障がいは主に2種類に分かれます。全盲弱視です。

全盲はいわゆる”真っ暗”だけでなく、すりガラスのように”曇っている”、具体的に物は見えませんが、目の前で手を振っていることが分かる(手動弁)、指の数が見える(手指弁)があります。

弱視は、見えないではなく”見えにくい”です。例えば、色の区別がつきにくい・見えている風景が全て白黒(色弱色盲)、見える範囲が狭い(右目だけ見えるなどの視野欠損)。眩しくなると見えにくくなる、逆に暗いと見えにくくなるなど、見え方は様々です。

OFF T!ME担当の選手たちはどういうふうに見えているの?

●コマさん:マリオのゲッソーのいたずら
●カズ:ドーナッツ

●まっすー:トイレットペーパーの芯

●せるる:ストロー

●けいちゃん:砂漠のLEDライト

※詳しくは選手たちに直接お聞きくださいね。笑

「好きな食べ物何?一緒にご飯行こう!」と同じぐらい気軽な気持ちで、「どんなふうに見えているの?何かお手伝いしようか?」と質問をしてほしいです。こういった聞きにくいことを質問出来るような関係性が嬉しいです。これこそがJBFAが目指す”ブラインドサッカーを通じた視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会”ではないでしようか。

 

次回のテーマ「10月28日の新しいコンテンツはどうだったの?」

ブログ復活!ブラインドサッカー体験プログラム”OFF T!ME”

ブラインドサッカー”とは?

パラリンピックの種目で”視覚に障がい”がある選手と”障がい”がない選手がお互いに協力してプレーするサッカーです。

紹介動画はこちら↓

youtu.be

 

アイマスクを着けてサッカーをするため”目をOFFにしたコミュニケーション”が大事になってきます!そこで登場するのが”OFF T!ME”です。

「OFF T!ME(オフタイム)」とは???

コンセプトは”目をOFFにすると、発見がある”!!

このワークショップは、ブラインドサッカーの特性の1つでもある“目をOFFにしたコミュニケーション”を生かし、相手に”伝える”ことの難しさや、相手を”理解する”ことの楽しさをご体験いただけます。また、初めましての仲間と協力し合い、自分の”得意なこと”や”仲間の素敵なところ”を見つけることが出来るひと時です。

※サッカーの練習ではないため運動が苦手な方も楽しめます!

ブログ筆者の”けいちゃん”

みなさん、こんにちは!ブラインドサッカー選手の”けいちゃん”こと内田佳です。

ブラサカのこと、障がいのこと、JBFAが目指す”当たり前に混ざり合う社会”などについて、みなさんと楽しく考えたくブログを復活させます!今後は毎週金曜日に投稿しますので、お楽しみいただけると嬉しいです:)

 

次回のテーマ「視覚障がい者は、どういうふうに見えているの?」

 
 

4月からオフタイムに参加しています【よっしー】

こんにちは、葭原 滋男(よしはら しげお)です。ブラサカ界では、よっしーという名と呼ばれてます。

 

f:id:JBFA_b_soccer:20161011185835j:plain


この4月より選手の立場でオフタイムに参加することとなり、月2回程度参加しています。

私の経歴を話し出すと長くなってしまうのですが、簡単にまとめるとパラリンピック陸上競技走り高跳び)で2回、自転車競技で2回出場、金銀銅合わせて4個のメダルを獲得。その後、ブラインドサッカーに転向して日本代表メンバーとしてパラリンピックも目指してきました。

この3月で永年務めて来た公務員生活から離れ、自分のやるべきことを探求すべく、まずはブラサカの魅力を追い求めることにしました、という感じです。

オフタイムでは、様々な経歴をお持ちの方々と出会い、ブラインドサッカーを通して混じり合った社会に触れられることに魅力を感じつつあります。まだまだ勉強しなければいけないことも多く、参加者にはご迷惑をおかけしていますが、自分なりに伝えられることもあると、日々精進しています。

そんな私ですが、どうぞよろしくお願いします!

第10回OFFインタビュー【前編】

こんにちは!ブラインドサッカーの選手のハジこと寺西一です。

今回のオフインタビューは林 勝一さんにお話しを伺いました。

職場の展示スペースにお邪魔して和やかな雰囲気の中インタビュースタートです。

f:id:JBFA_b_soccer:20160902134208p:plain

 

ハジ:今日はよろしくお願いいたします。早速ですが、オフタイムはどんなきっかけでご参加されましたか??

もともとは学校向けの出張授業「スポ育」を仕事の関係で見学に行きました。それを見ていてすごく楽しそうだなと思ってずっとやりたいと思っていたところに、オフタイムを見つけて参加しました。

ハジどのあたりで楽しそうと感じられたのでしょうか??

自分が小学校高学年の授業を見学させていただいた時子供達の食いつきが非常に良かったんですよね。しかも高学年ともなれば年頃なこともあり照れも出てくるじゃないですか。そういうのもなくなっていたのでこれは面白いなと思いました。

ハジ私達も常に子供達の照れは悩みの種ですね。そういった意味では初めて会う方の集まるオフタイムも照れの様なものが最初は多少あったかと思うのですがそのあたり感じられましたか??

やはり最初は緊張しました。初めて会う人ばかりなので。

 

f:id:JBFA_b_soccer:20160902134308p:plain

 

ハジどのあたりで緊張はほぐれましたか??

ピンポイントに「ここ」という所よりは状況として会話をしなくてはいけないので自分がさらけ出され緊張がほぐれていきましたね。

ハジさらけ出される中で何か気付いたことはありましたか??

改めてなのですが自分の性格がおくてだなということに再認識させられましたね。

 

前半はここまで。

後半はワークの内容についてさらに伺っていきたいと思います。

 

OFF T!MEの素晴らしさ 【つーじー】

みなさんこんにちは!

 

OFF T!MEでは「つーじー」とお呼びいただいております、学生ンターンの辻野です!

 

 

普段は大学院に通いながら、協会での活動を行っています。

 
f:id:JBFA_b_soccer:20160729214319j:plain
 

 

私が日本ブラインドサッカー協会でのインターンを始めるきっかけとなったのは、

 

 

ブラインドサッカーを通じて、視覚障がい者と健常者が

当たり前に混ざり合う社会を実現すること』

 

 

という言葉に感銘を受けたから

 

 

これは皆様ご存知、日本ブラインドサッカー協会が掲げるビジョンです。

 

 

実は、私自身が家族に視覚障がい者がいるという環境で育っており、

 一種の当事者として、障がい者を取り巻く環境に対して疑問を持ち続けてきました。
 

  

「自分も将来、この分野でなにか貢献できることはないか。」

障がい者が抱える負のイメージを塗り替えたい。」

 

そんな風に考えていた時に出会ったのが、日本ブラインドサッカー協会とそのビジョンであったのです。

 

 

そしてこのOFF T!MEも、ビジョンに基づいた協会の活動の一つ。

 
 

インターンを始めて約一年、私自身も何度もサポート役として参加させていただきました。

 
  

毎回参加者の皆様からは、

 

「真っ暗で怖かった」「チームに分かれてのゲームが楽しかった!  

「コミュニケーションの大切さが理解できた」

 

というようなものから、

 

「見えないのにあそこまで動ける選手ってかっこいい!」

「参加してみて視覚障がい者に対する見方が変わった!」

 

というようなものまで、大変うれしいご感想を数々いただいております。

 

 

 

相手の立場を理解して、お互いにコミュニケーションをとって助け合う。

 

これは大小問わず様々なコミュニティーで、いま求められていることではないでしょうか。

 

 

 

そしてそのような素晴らしい瞬間が毎週のように体現されているのが、このOFF T!ME

 

 

この素晴らしいOFF T!MEに、皆様も是非ご参加くださいませ!

 

 

第9回OFFインタビュー【前編】

こんにちは!ブラインドサッカーの選手のハジこと寺西一です。

梅雨入りし、じめじめとした毎日ですね。早く明けしてほしいですが水不足は気になるところです。

さて、今回のオフインタビューは森田次郎さんにお話を伺いました。

ブラインドサッカーの話からオフタイムへの助言など私にとってもためになる話がたくさんありました。

 

ハジ:「今日はよろしくお願いします。オフタイムにはもう何度かお越しいただきましたよね。」

森田:「最初に参加したのは去年のことでそれから3回くらいは参加しています。」

ハジ:「ありがとうございます。そもそもご参加いただくきっかけって何だったんでしょうか??」

f:id:JBFA_b_soccer:20160719221348j:plain

森田:「もともとは知り合いからスタッフの岡本さんを紹介していただいたのがきっかけでした。お会いした時に岡本さんからオフタイムを紹介してもらって参加したのが最初です。」

ハジ:「岡本さんと出会う以前からブラインドサッカーはご存じでしたか??」

森田:「おぼろげに知ってはいました。自分の母が盲学校の先生をしていたりもしたのでほんとうにおぼろげくらいですが。」

ハジ:「試合観戦なども来ていただいていますよね。」

森田:「昨年の日本選手権もその後のアジア選手権も観戦に行きました。」

ハジ:「それらの試合を観た後に体験をすることになるわけですが体験前はどんな気持ちでしたか??」

森田:「自分にもできると思っていました。やっている間もできている感覚は多少ありました。」

ハジ:「本当ですか!なかなか最初はできなかったという印象を持たれる方のほうが多いですが。」

森田:「でも実際そんなにできていないと思います。自分で思っているのとは違うと思うので。自分で動いているところを見てみたいなと思いますね。」

f:id:JBFA_b_soccer:20160719221321j:plain

ハジ:「それは動画で撮っておいたりしてという様なイメージですかね??」

森田:「そうですね。さまよっている様子なんかを動画に収めて後で見たらこんなになってたんだとかこんなにできなかったんだとか新たな発見がありそうな感じがしますね。是非動画を使ってもらいたいですね。」

ハジ:「後で見返すのいいですね。ちょっと検討してみます!!」

 

動画というヒントをいただいたところで前半を締めくくりたいと思います。

後半も是非ご覧ください。