OFF T!ME|目をOFFにすると、発見がある。

日本ブラインドサッカー協会が運営する、ブラインドサッカー体験プログラム「OFF T!ME」のブログです。ブラインドサッカーで培ってきたものが、コミュニケーション、チームビルディング、ダイバーシティ理解に効果をあげています。

いよいよ関東リーグ開幕!【けい】

みなさん、こんにちは!

ユニフォームを着ると男性っぽく見えますが、女性ブラインドサッカープレイヤーの「けい」こと内田佳です。

 

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暑い日がまだまだ続いていますね。皆様いかがお過ごしでしょうか?暑い日が続きますと外出したくないと思われるかもしれません。私も家で読書をしたいです。

 

しかし!

今は、そんなことを言っている暇はありません。ブラインドサッカー選手達は暑くても外で一生懸命練習をしています。8月30日からは、関東地域にあるブラインドサッカーのクラブチームの1位を決める「関東リーグ」も始まりました!もちろん、私も選手として出場しています。プレーはもちろんですが、関東各地域で試合を行いますので、各地域の美味しい物を食べることが出来るのも楽しみのひとつです。

 

ブラインドサッカーは、視覚に障がいがある選手だけでなく、晴眼の選手(目が見えている選手)も多く出場します。晴眼の選手はゴールキーパーやコーラーだけでなく、アイマスクを着けてフィールドのプレーもつとめます!パラリンピックの競技なので障がい者のみのスポーツと思われがちですが、国内リーグでは健常者もプレーができるんです。

 

多くの方は、普段目に頼っていることが多い為アイマスクを着けるとあまり動けないんじゃないかと思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。アイマスクを着けていてもドリブルしながらディフェンスを交わしたり、チームメートに正確なパスを出すことも出来ます。普段は目に頼っている分、練習中からチームメートとの声がけを意識しています。この声がけによって試合ではチームメートどの連携が取れゴールに繋がることもあります。私も男性の選手に負けないくらい多く声を出しています。特に私が所属しているチームは晴眼選手の方が多い為、より声かけを大切にしています。みなさん、ぜひ、会場にお越し選手達の迫力溢れるプレーと一緒に選手同士の声かけも聞いてみて下さい。

 

そして、この声かけは、ブラインドサッカーに限らず日常生活でも重要な要素だと言えると思います。会社内で上司と部下のコミュニケーション、家庭内での親子のコミュニケーションをとる時など、この声かけが活かされる機会はたくさんあります。

 

この声かけをブラインドサッカーを体験しながら楽しく学ぶことが出来る場がOFF TIMEですし、それ以外にも多くの発見があります。普段と違いアイマスクを着けて動くこともありますので、新しい自分に出会えるチャンスでもあります。

 

みなさん、ぜひ、いらして新しい何かを掴んで下さい。みなさんに会えるのを楽しみにお待ちしています♪ 

 

 次は、インターンの武田に繋ぎます。


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*OFF T!ME(オフタイム)

 平日も、休日も、昼も、夜も、開催中。

 http://www.offtime.jp/

 

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OFF対談(下) OFF TIMEの威力は、あえて言葉にしない。“積極的思考停止”を

OFF対談(中) 非言語系の能力が今、リーダーに求められている」に続き、最終回となる第3弾。

 

「人と組織が持つ可能性を最大化する」をテーマに掲げる人事サービス会社、株式会社人材研究所の曽和利光代表取締役と、日本ブラインドサッカー協会の松崎英吾事務局長が対談です。

 

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松崎:曽和さんのところでOFF TIMEをやった時は、見えないでボール追っかけるものとか、あと、お互いの声掛けの中で関係性が変わらないと回数伸びないというワークでしたね。

 

曽和:「怖い!」って本能から入るので、動物的なところに働きかけてますよね。レゴは手は動かしますけど、まだ理知的にやっていく感じ。ブラインドサッカーは「非言語で無意識」というか、何が起こったかって聞かれると、なんか言えないんです。なんかわからないんだけどスッキリした、とか、そんな感じになっちゃうんですよね。インパクトがあって、なんかわからないんだけど、周りの人との間のコミュニケーションの壁が取れて仲良くなるっていう感じなんですよね。

 

松崎:いやぁ、まさに!感じたことやそこで現れたことをすごく言語化しにくいんですよね。振り返りをかなりじっくりやっても、なかなか出てこなかったり、実はこういうこと感じてるのに、それが言語化できなかったり。

 

曽和:もしかしたら、ブラインドサッカー研修をやった後に言葉にすると、「言葉にすると全部うそになる」。J-POPの歌詞みたいですけど。言葉に置き換えると、むしろ死んじゃうっていうんですかね。その経験、体験が。

 

松崎:自分たちが提供している研修って、導入の担当者がどこを腹に落としたいのかを突き詰めれば突き詰めるほど、安っぽい感じになるんですよ。終わった後に、「あれ、やりたかったことって、こういうことだっけ?」と。せっかくこの人はこんな風に感じてくれてるのに、無理にこっち引っ張ってきてもしょうがない。やっぱり非言語的体験のいいところって、感じ方が多様だったりすること。

 

曽和:ワインを飲んで、もう四の五の言わずに「うまいな」って思って飲んでいればいいのに、ウンチクの方に意識がいって、「いや、そんなところじゃなくて、もっと味に集中しろよ」みたいな世界ってあるじゃないですか。

 

松崎:すごくいい例ですね、それ。そう意味でいうと、非言語で得た気づきや学びとか体で得たものって、どうしたらいいんですかね。

 

曽和:非言語で影響を受けたものを測ろうとすると、例えば、気分はどうですかとか、ストレス値をはかったり直接的にここで経験したものが何で、どう変わったかだけを何らかの指標で考えるとか。間の理屈は置いといて、結果として得たい部分の指標を直接的に測ってしまう方がいいような気がします。なぜかわからないんだけど、ブラサカやったらストレス値が減った、証明されますというような。

 

松崎:以前、幸福学を研究している先生に体験頂いた時に「ブラサカはもう幸福学のスポーツだ」と言われまして。これをやったら幸福になりますというのを証明できるみたいな。

 

曽和:そう。それでいいと思うんですよ。ロジックじゃなくて、機能的に説明したらいい。「データをたくさんとるとこうなってます、以上」みたいな。謎だらけじゃないですか、人間の体なんて。なんだかわからないけど、何度繰り返しても同じ結果が出るなら、「やってみよう」となると思うんですよ。

 

松崎:なるほど。

 

曽和:例えば、入社3か月目で結構ストレス値が高まるという課題を持っている組織に対して、じゃあ新人3か月目でブラサカの研修を入れたら、必ず退職率が下がったり、ストレス値が下がりますというものが実験データとして取れたら、それで証明になると。

 

松崎:面白いですね。

 

曽和:フィジカルなので、ブラサカの適用領域ってそういうメンタルとかリテンションとか、セラピーっぽい感じがするんですよね。言葉にできれば少しはましかもしれないけど、できない領域に働きかけるというか、そこに働きかけないと治らないということは、根深い問題を持っているものに関して強いかもしれないですよね。

 

松崎:レゴでもOFF TIMEでも体験する人に、「やるなら、こういうマインドを持った方がいいよ」とアドバイス頂くとしたら、どういうことになりますか?

 

曽和:自分がよく何を考えてるのかという所にフォーカスする、内なる声を聴くって言い方もしますけど、そういう心持ちで望むとよい気がします。でも、あんまりやりすぎちゃうと解釈が始まっちゃうかもしれないので「Don’t think feel」とか、あ、「積極的な思考停止」のほうがいいかもしれませんね。

 

松崎:今日はキーワードがよく出てきますね。

 

曽和:解釈しない、決めつけないってことです。「名前を付けると死ぬ」というのがあるんじゃないかな。無意識のムワァーとした曖昧なものに名前を付ける行為は殺す行為であると。

 

松崎:意外と、やりっぱなしというのも効果があることなのかもしれない。

 

曽和:ずっと、味わうってことです。ごはん食べる時、みんなやってることですよね。だから、ウンチクを語る人がいたら、まずくなるじゃないですか。

 

松崎:ビールの「のどごし」だね、僕らは。大事だけど、のどごしを因数分解してもしょうがないですからね。

 

曽和:そののどごしはホップがどうのというウンチクはいらないですよね。そんなこと考えて飲んでる人なんて、ほとんどいない。だから、体験自体に目を向けさせる方がいいってことです。

 

松崎:今日は、何かすごく宿題をたくさんもらったような気がします。曽和さん、ありがとうございました。

 

「OFF TIME Biz」を研修として導入する前に「まずは体験したい!」という声にお応えして、気軽に個人から体験できる場をご用意しています。ぜひ一度体験頂いたうえで、ご検討ください。

 

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OFF対談(中) 非言語系の能力が今、リーダーに求められている

前回の「OFF対談(上) 非言語系研修はブレークしつつある」に続く第2弾。

「人と組織が持つ可能性を最大化する」をテーマに掲げる人事サービス会社、株式会社人材研究所の曽和利光代表取締役と、日本ブラインドサッカー協会の松崎英吾事務局長が対談です。

 

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松崎:人事担当者レベルからすると、経営層とか職位のある方が言語系と非言語系のバランス感覚を持つこと、という課題感を持ちにくいのかなっていう気がします。

 

曽和:そうですね。新人で入ってきたら、まずはロジカルシンキングとか、きっちり言語系のフレームをある程度までキャッチアップして来なさいということになるので、非言語系に関してやるという感じではないです。特に日本の企業は、オペレーションの力で勝ってきた会社が多いので、中堅以下の能力開発、キャリア開発が育成の中心だったわけです。

 

松崎:そうですね。

 

曽和:ですけど、今って、そうじゃないです。次世代リーダー育成、卓越したリーダーをいかに継続的に切れることなく生み出していくのかが企業の競争力強化につながると考え、かなり上の方の人のキャリア開発や能力開発になってきています。そういう時に、いわゆる経営幹部に近い人たちが左脳的、言語的、意識的なフレームワークに寄ってしまっている。ある特定の勝ちパターンに最適化してきたから出世しているわけで、そっち側に寄っている人が増えていると感じるんですよね。だから、まだ情報が足りない中での意思決定とか、あるいは陳腐化してきた勝ちパターンを外れて、新しいものを出していかなければならない時に、違った力を身につけていなくてはならない。

 

松崎:なるほど!

 

曽和:次世代リーダー育成とか役員研修とか幹部研修になればなるほど、むしろ非言語的な能力を欲しているニーズというのをよく聞くんですよね。

 

松崎コンサルティング会社の方々に会った時に、マネージャークラスとシニアになる人たちの間に、大きな隔たりを感じました。皆さん、すごくロジカルで、スマートで頭も切れるけど、シニアになる人たちは全然違う雰囲気だなと。この雰囲気って何なんだろうと思った時に、今言っていただいたようなアート的な部分だなと思います。

 

曽和:ダニエル・ピンクが著書『ハイ・コンセプト』で言っていたと思うんですけど、今、マッキンゼーとかでもMBAホルダーももちろん取っているんだけど、最近はMaster OF Fine Artsを持っている人を採用したりしているそうです。結局、みんなのレベルが上がっちゃったので、左脳的なところでは差がつかないんです。基本的に、データや計算は、同じ手法を使って、同じ分析をすれば、同じ結果が出てくる。昔は分析の仕方にうまい下手があったけど、今は全体が底上げされた。結局、差がつくところはやっぱりアートの部分ですよね。

 

松崎:非言語系研修が需要喚起されてる背景は、よくわかりました。非言語系研修は全体的に盛り上がっているんでしょうか?

 

曽和:先進的な人々の中で起こっているだけであって、まだ一般的にはブレークしてない。いくつか問題があると思っています。まず、人事担当者がこれを理屈で説明できない。心理学など背景にあるものがあまりよくわからずに、子供の遊びみたいだなと思ってしまう。「それで何がわかるの?」と上の人に言われたら、ロジカルに説明できない。あとは、研修効果の測定で、非言語系の場合、より工夫しないと結果が「面白かった」で止まってしまう。何が変わったか、どこに力がついたのか、売り上げに貢献したか、というあたりの開発は、我々の会社を含めてもできていない部分がある。それから、研修を提供する側に手法にこだわる人が多い。受ける側は、何か解決したい課題があって、その解決に適切なものを考えて、あとは会社の文化やテイストに合わせて、レゴがいい場合もあれば、ブラインドサッカーがいい場合も、他がいい場合もある。提供する側が、自分の得意なものですべてのことを解決しようとしがちだなあと。もうちょっと手を取り合ってというか、「マッピング」のようなものがあれば…。

 

松崎:この課題に対して、この解決策というマッピングですよね。

 

曽和:僕らが作らないといけないかもしれませんけど…。言語系の研修だったら、こういう課題なら、こういう知識やスキルをインプットすることによって、一部解消されます、という提案をしてくれる会社があります。一つの非言語系の研修に興味を持っている人も、他のを知るというのがあるといいと思います。互助組織、アライアンスというか、志ある者同士が提携して、お互いに紹介したりできるといいですよね。人事の側からみると、診断方法とその処方箋が明快になっていったら、ブレークする気がしているんですよね。

 

松崎:今度、何か一緒にやりたいですね!本当に。



次回は最終回の第3弾。

「 OFF対談(下) OFF TIMEの威力は、あえて言葉にしない。“積極的思考停止”を」へと続きます。

 

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OFF対談(上) 非言語系研修はブレークしつつある

2月のスタートから半年。

OFF TIMEに来てくださる企業の人事や研修の担当者がじわじわと増えています。体験者が自社で提案して、企業研修「OFF TIME Biz」につながったこともあり、改めて、ビジネスパーソンに向けて、「なぜ今、OFF TIMEなのか」を考えてみたいと思いました。

 

この度、「人と組織が持つ可能性を最大化する」をテーマに掲げる人事サービス会社、株式会社人材研究所の曽和利光代表取締役と、日本ブラインドサッカー協会の松崎英吾事務局長が対談。ビジネス研修のトレンドや、能力開発としてのOFF TIMEの可能性などを専門家とともに掘り下げてみました。

 

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-以前に、こちらの曽和さんのオフィスでOFF TIMEの体験をさせてもらいました。今でも覚えている感触って、どんな感じでしょうか?

 

曽和:「やっぱりフィジカル系って威力すごいな」という感じですね。我々の会社で提供しているレゴ(レゴ・シリアスプレイメソッドという研修プログラム)は、まだ穏やかな、じわじわ来るみたいな感じなんですけど、ブラインドサッカーのOFF TIMEって、恐怖があったり、エモーショナルな部分に対してのインパクトがすごいですよね。

 

松崎:企業研修の参加者などでも、始めは、何をやらされるんだろう、ブラインドサッカーって何だよ、障がい者スポーツかよ、みたいなところから入る方もいたりします。そこから、いろいろな感覚を味わって、変わっていくように思います。

 

-そのような感覚で味わう研修へのニーズの高まりなどはあるんでしょうか。長く研修の開発に携わってきた曽和さんが感じている時代の変化を話してもらえますか?

 

曽和リクルートにいた時(1995~2009年)も社内の教育体制をつくることを結構やっていました。あの頃はまだ、言語系のセミナーもあまり体系化されていなくて、ロジカルシンキングやMECE(ミーシー)がどうということでも、齋藤嘉則先生や(コンサルティング会社の)マッキンゼーの人とつくっていたんです。組織戦略の高橋俊介さんであったり、楠木建先生とイノベーションや新規事業開発をやるとか、言語系の研修が当時は黎明期だったんです。

 

松崎:今でも有名な超一流の方々ですね。

 

曽和:それが今では、誰でもロジカルシンキングを知ってるし、元マッキンゼーとか、元ボストンコンサルティングみたいな人たちが世の中に散らばって、世の中全体の言語系のフレームワークを使って物を見る、分析するやり方はけっこう底上げされました。ただその副作用として、言語で整理される概念的なもの以外はないという弊害も出てきているんじゃないかなと。例えば、「きれいに間違う」という言葉があります。戦略コンサルタントの人が来て、フレームワークによって曖昧な現実、リアルを捉えると、整理棚を作ってわかりやすくすると同時に、同じ物の見方しかできない、あるいはその枠組みのなかでちょっと漏れ出てくるようなもの、兆しに対しての感性はちょっと鈍くなっている。そんなことが、結構起こっている気がします。「間違った認識から始まった正しい論理」を進めていくと、結論って間違うじゃないですか。それが「きれいに間違う」になるわけです。

 

松崎:なるほど。

 

曽和:左脳的、言語的、意識的なところに、ビジネスの世界での頭の使い方が偏ってしまっていて、結局、見立ての誤りや、あるいは兆しが見つけられない。だから、いろいろな問題が起こっている。それを補完するのが、ブラインドサッカーのOFF TIMEや企業研修だったり、弊社がやってるレゴ・シリアスプレイメソッドとか、ダイアログ・イン・ザ・ダークの研修とか、インプロヴィゼーション(即興)研修だったりとか、僕が非言語系って呼んでいる領域なんじゃないかなって気がするんですよね。

 

松崎:そのあたりで、人事ご担当者様レベルでいくと課題感って醸成されているんですか?

 

曽和:そろそろ来ている感じがしています。弊社で毎月、レゴシリアスプレイメソッドの無料体験会をやっているんですけど、そろそろ100社に達します。商社や金融、経団連に入っている大企業やメガベンチャーさん、そういう影響力のある会社に興味を持っていただいているというのが、一つの兆候としてあります。なぜかな、とアンケートをとったり、目的を聞いたりすると、いわゆる言語系には“研修慣れ”してきている感じがあるんですね。何が正解かということがすでになんとなくわかっていて、その場でグループワークで本音をしゃべっているように見えても、実はその場の“社会的望ましさ”に合わせている。ポジティブな発表が本音かって言ったらわかりませんし、そんな予定調和の中に新しいものはできてないわけで、それでは最初からやる必要ないと思うんですよね。

 

松崎:確かに。

 

曽和:ところが、ブラインドサッカーやレゴなどの非言語系だと、研修ずれした社会的望ましさ、みんなが期待していることに合わせられないようになる。非言語系のことって、これをこうしたらどう評価されるかということは、まあ、わからないですよね。自分でも何かわからないみたいなことでやっているので。防衛本能みたいなことを全部取っ払ったところで話ができるわけですよね。例えば、取締役とか偉い人に対する研修というのは、社内政治もありますし、駆け引きとかがあったりして、ボロを出さないようにお互いけん制しながらやる時があります。そのような壁のある人たちに、非言語系の研修をやると、それが相互理解につながって真の理解につながるんですよね。

 

松崎:それ、ものすごくよくわかります!

 

まだまだ続く、株式会社人材研究所の曽和利光代表取締役と日本ブラインドサッカー協会の松崎英吾事務局長のOFF対談。次回、「OFF対談(中) 非言語系の能力が今、リーダーに求められている」へと続きます。

 

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ブラインドサッカーとかけまして…【ぐっさん】

 

ブラインドサッカーとかけまして、落語家の必需品とときます。そのココロは。。。。』

 

こんにちは。協会スタッフの「ぐっさん」こと、井口健司です。

オフタイムでは講師として活動しています。普段はスポ育講師として様々な学校に出向いて体験会を行っています。

 

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写真をみてお分かりの通り、そんなわたくし、実は趣味で『落語』をしています。まったく、『ブラインドサッカー』と『落語』の共通点はないよう見えますが、実は、結構共通点があるんです。

 

落語は高座にたった1人で座っている演じる芸です。落語家は、観客との間にある、『場』を読みとり、一体感を創り上げて行く話術と表現力が求められる、と言われています。

 

ブラインドサッカーでは、アイマスクをした選手は仲間と『コエ』を掛けあいます。『コエ』を出すだけでよい訳ではなく、そのタイミングや、その表現方法がとても大切です。分かり合えたときには、そこに信頼関係がうまれます。

 

落語を話したり、ブラインドサッカーを体験することで、日常生活で忘れがちなコミュニケーションの大切さを感じることができるものです。

 

落語をするにはちょっと敷居は高いですが、ブラインドサッカーの体験は『OFFTIME』で気軽に体験して、コミュニケーションの大切さを感じるとともに、様々な感覚(センス)を楽しむことが出来ます。ぜひ、みなさんも一度、『OFFTIME』にいらしてくださいね!!

 

さて、

ブラインドサッカーとかけまして、落語家の必需品とときます、そのココロは。。。 どちらも「せんす(扇子、センス)」が命です。』

おあとがよろしいようで。

 

 

ブラインドサッカー体験をしたいという方、ぐっさんの落語を聞きたいという方は、ぜひお越しください。
次は、ブラインドサッカー女性プレイヤー内田けい選手に繋ぎます。

 


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ブラインド体験は、気付きの宝石箱や〜【もとやん】

こんにちわ!

 「もとやん」こと、鈴木統也(もとや)です。 

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普段は「スポーツでカッコいい大人が育つ場創り」をテーマに、主にスポーツコーチやビジネスリーダー向けに研修やコーチング、キャリアカウンセリングを通して目標達成を支援しております。

 

様々な研修を提供し、逆に体験もしている自分が初めてOFF T!MEを体験した時、「こんな気付きに満ちあふれた体験プログラムは初めてだ!」と感激した事を覚えています。

ただ、気付きが多すぎて処理出来ない自分がおり、体験をしっかり振返って、気付きを整理して持ち帰れるような場を創りたい!と思い、現在、体験後の振返りの場創りの支援をさせて頂いてます。

 

OFF T!MEは、参加者のキャラクターや参加人数で毎回違った場になるので、参加者はもちろん、講師陣にも新たな発見があり、誰にとっても、何度やっても楽しい体験プログラムになってます! 

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言葉では全く伝えられないので、まずは実際に気付きのシャワーを浴びに来てください。OFF T!MEでお会いしましょ〜!

 

次回は、古くからブラインドサッカーに携わる「ぐっさん」こと井口へと繋ぎます。

 


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第3回目のOFFインタビューは、恩師リケット教授!【ハジ】

こんにちは!!

ブラインドサッカー選手のハジこと、寺西一です。

 

暑さも日に日に増してきているこの時期は、ブラインドサッカーの練習も体調管理をしっかりやらなければなりません。みなさんも、昼夜問わず暑さにやられかねないこの時期は、しっかりと熱中症対策をしましょう!


さて、第3回目のOFFインタビューは、私の大学時代の恩師であるロバート・リケット教授にお話を伺いました。物腰の柔らかいリケット教授は、来日してからかなりの年月が経つとあって日本語も達者。オフタイムについての深い考察をお聞きすることができました。

 

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ハジ:リケットさんには昨年体験いただいたのですが、参加する前のオフタイムのイメージってどんな感じでしたか?
リケットブラインドサッカーの練習をするのかと思っていました。実際のブラインドの選手が何人かいて、練習をしている中に僕らも混ざるのだろうと思いました。

 

ハジ:そのイメージからすると、実際のプログラムはちょっと想像と違ったものになりましたよね。

リケット:そうですね。でも、非日常的な感覚を味わうのには十分な時間でしたね。

 

ハジ:どんなところが非日常的でしたか?
リケット:初めて会った人と、ここまでいきなり話すことは日常まずないですね。初めての人には気も使いますし、遠慮もするので自然に距離ができてしまう。でもオフタイムでは、まず二人組になってストレッチをするので、どうしても話さなくてはいけなくなるんですよね。なので、そこで最初の境界線は越えられますね。


ハジ:そこで境界線を越えられるかどうかって、大きなことですよね。
リケット:自分の場合、外国人ということで周りからどうしても気を使われることが多いので、自然と境界線ができてしまう。でも、意図的に声をかけなければならない状況をアイマスクをしてつくることで、そこは突破できたんじゃないかって気がします。

 

ハジ:その他のワークで何か気づいたことってありましたか?

リケット:そもそもアイマスクを着けて何かをするということが、価値観を大きく変えてくれましたね。

 

ハジ:どのように変わっていったのでしょう?

リケット:私達は普段、目が見えることを前提に暮らしています。見えていることを特に意識せず、当たり前に思っています。けれども、見えなくなると戸惑って何もできなくなる。普段見えない世界を意識するというのは難しいことですが、当たり前のことを当たり前と思わないこと、というのは、誰にでも必要なことだと私は思います。そういった中で、オフタイムのような体験は当たり前のことが覆されるという意味で誰にとっても貴重な体験だと思います。

 

ハジ:普段は見えているので“見えない自分”について考えることもなければ、特別意識することもないですよね。

リケット:でも、意識しないからいい、ということではなくて、実際に“見えない世界”というのはあるので、それを知らないでいるというのは、やはり偏ったものの捕らえ方なんですよね。こう言っては失礼にあたるかもしれませんが、自分自身が見えなくなるということも十分に考えられることなわけですから、そんな時に自分がどうあるべきかということも、こうした体験をしながら考えることも大切かもしれないですね。

 

ハジ:自分の中で見えない自分とはどんなものかを見ていくというのは、とても深く難しいけれども、大切な時間ですよね。それと同時にオフタイムでは「チームで活動することからの発見」というのも大切にしているのですが、チームという観点から、リケットさんはどのようなことを考えられましたか?

リケット:やはり、しっかりとした関係を作るためにたくさん話し合いをしました。最初にも話したように、初めて会った人と、ここまで深く関わることはありません。それは、初めて会った人にいきなりたくさん話をするのはおかしいという考えが自分達の意識の基本的なところにあるからです。でもオフタイムの中では最初にストレッチをし、アイマスクをして動いていく中でコミュニケーションもとれて関係ができてくるんです。チームで行うワークの最後には最初のころにあった遠慮はすでになくなってるんです。

 

ハジ:質が高くて濃い話し合いができないと、どのワークも成立しないようになっているので、良い話し合いのできるメンバーが集まっていたんだと思います。あと、ちょっと角度を変えてお聞かせいただきたいのですが、リケットさんの立場から見て、どのような人にこのオフタイムは役に立つと思われますか?

リケット:やはり大学の教員をしているので自分のゼミの学生の関係性をよくするために体験させてみたらいいんじゃないかと思います。それ以外にも自分のアイデンティティに迷っている人にも自分の中の見えない自分と対話しながら他者と活発にコミュニケーションをとる中で自分を発見してほしいですね。

 

ハジ:自分との対話という側面と他者との関わりという側面の両方があるということですね。

リケット:あともう一つ。私は体験した当時68歳で、初めての人と会ってあれだけコミュニケーションをとりながら体を動かすということはありませんでした。また、見えない世界に自分を置くということで非日常的な経験ができ、大きく価値観が変わりました。考えが固まっていると思われがちな私達の年代の人間にもこのような体験は必要だと思います。

 

ハジ:リケットさんにとっても目からうろこな体験だったのですね。たくさんのお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

 

オフタイムは体験する人の見方、感じ方によっていろいろな気づきがあるということを改めて認識することができました。
インタビューにご協力いただきましたリケットさん、ありがとうございました。

 

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