OFF T!ME|目をOFFにすると、発見がある。

日本ブラインドサッカー協会が運営する、ブラインドサッカー体験プログラム「OFF T!ME」のブログです。ブラインドサッカーで培ってきたものが、コミュニケーション、チームビルディング、ダイバーシティ理解に効果をあげています。

OFF T!ME インタビュー!!-ざっきー-

皆さん、こんにちは!ブラインドサッカー選手のけいちゃんです。
もうすぐ夏ですが、夏休みの予定はお決まりでしょうか?
OFF T!ME インタビュー第2弾。ぜひ、お楽しみください♪

第2弾は”ざっきー”こと、株式会社 エポスカードの野﨑香織さんです!

野﨑香織さん(ニックネーム:ざっきー)

けいちゃんから見た”ざっきー”の印象

カタカナよりもひらがなが似合い、声が優しい保育園の先生!

では、早速インタビュー開始です。

 

けい:ざっきーさん、よろしくお願いします。さっそくですが、オフタイムに参加していかがでしたか?

 

ざっきー:改めて、「見えない世界は怖いなー」と思いました。

 

けい:他にはありますか?

 

ざっきー:音に敏感になり、普段よりも周りの雰囲気を感じることが出来た気がします。

 

けい:”雰囲気”は人の気配とかですか?

 

ざっきー:そう!そうです!隣に人がいるとか、視覚以外の感覚が研ぎ澄まされた感じです。

 

ざっきー:こんな答えで大丈夫ですか?笑

 

けい:はい!もちろん大丈夫ですよ!感じた通りにお話してほしいです。

 

ざっきー:よかったです!最初は初めましての人と話すのに距離があり、でも、終盤のチームビルディング体験の時に、みんなで汗をかいて、楽しいって思いました!

 

けい:1番印象に残っている体験は、チームビルディングのワークですか?

 

ざっきー:うーん。そうですね。チームビルティングの最高潮って感じでしたし、達成感がありました!

 

ざっきー:チームメイトに「きゃぴきゃぴしてる」って言われちゃいました。笑

仲間とチームビルディングワーク

けい:見るからに楽しそうでしたもん。笑

 

けい:目標を大幅に達成していましたが、作戦とかありました?

 

ざっきー:みんなで話し合いをして、”見える人が指示をするのではなく、アイマスクをする人が指示をする”という作戦でした。それが、楽しくて、夢中になっちゃいました。笑

見えない人も主役になれるチームビルディングワーク

みんなで振り返りタイム

けい:実際に、試合中もアイマスク付けている選手が、見えているキーパーやガイドに指示をする場面も多いんですよ。他の内容はどうでしたか?

 

ざっきー:最初の歩く体験が印象に残っています。

 

けい:どんな印象でした?

 

ざっきー:歩いた後にアイマスクを取ったら、フラフラしましたし、ぶつかると怖いので、歩く時はゆっくりになってしまいました。

 

けい:(うなずく)

 

ざっきー:それと、体操の時に手を伸ばせなかったです。

 

けい:周りの人と自分の距離感が分からないので、ぶつかりそうで不安ですよね。

 

ざっきー:自分が不安だったので、頑張ってペアの人に説明をしようと心がけました!やっぱり、声をかけることや説明することは難しいです。見えていると「あれ」とか「これ」とか説明をしなくても通じるけれど、見えていないと通じないので、説明することにオドオドしちゃいました。笑

 

けい:ペアの方がすぐに理解していたので、分かりやすかったと思いますよ!どんな方法であれ通じれば大丈夫です!やっぱり、説明するのに時間かかりましたか?笑

仲間の声に集中!

ざっきー:はい。難しかったけれど、改めて、”言葉の大事さ”に気がつきましたね。”視覚に障がいがある方に接する時、具体的に説明をする必要があるんだなーっ”と感じました。

 

けい:今回の体験をお仕事や日常生活に活かせそうですか?

 

ざっきー:懇親会でハジ選手の隣に座ったんです。「右側にありますよ」って、お箸の場所を教えました!

 

けい:ありがとうございます!見える範囲が狭かったり、視力が低いと、机の端に置いてある物を見つけにくいんですよ。例えば、おしょうゆやお箸、ペーパーなどです。定食のように、全部お盆の中に入っていると、食器の場所がほぼ決まっているので、分かりやすいですが、みんなで分け合うような方式は、見えないとなかなか自分で料理を取るのが難しいです。ついつい遠慮しちゃいます。そういう時に声をかけてくれるとすごく嬉しいんですよ!

 

ざっきー:お仕事で視覚に障がいがある方にインタビューをすること、接する機会が多くあり、そこで、声をかける時や質問をする時に、わかりやすいと思ってもらえるように頑張ろうと思います。

 

けい:”ざっきーさん”の優しい声を聞くと、みんな、”どう答えたらいいか分からないけど、ざっきーさんなら受け止めてくれるから答えやすい”って、感じると思います!私がそうでしたので!笑

 

ざっきー:嬉しいです!駅や街中で白杖を持っている方を見かけることが多くあり、”やっぱり、大変だろうな”って改めて気が付きました。

 

けい:雨の日は特に大変です。雨の音で車の音が聞こえなくなり、傘と白杖をそれぞれの手で持つので、両手が塞がってしまうんです。前に障害物があるかどうか確認するために手を使うことが多いので、傘をささない方が多いです。ブラサカ選手は合宿や練習がある時にキャリーバックを持ったりするので、見かけたら「一緒に横断歩道渡りましょうか?」と、声をかけてくれると嬉しいです。

 

ざっきー:そうなんですね!そういう時に、声かけてみようと思います。声のトーンでイライラしているかどうかが分かるって聞いたので、インタビューする時や街中で声をかける時に、声をワントーン高めにすると意識しています!

 

けい:おお!さすがです!!

 

ざっきー:日本ケアフィット共育機構のサービス介助士インストラクター資格を持っていて、社員に向けて講師をしていたんですよ。伝える立場だったのに、忘れていたことを思い出しました。

 

けい:それで、最初からハジ選手への声かけが分かりやすかったんですね!納得です!

懇親会でも盛り上がりました!

けい:では、最後に「ブラインドサッカーを通じて視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会を実現すること」が、日本ブラインドサッカー協会のビジョンですが、ざっきーさんが考える「当たり前に混ざり合う社会」とは、どんな社会ですか?

 

ざっきー:それについて考えていたけれど、”難しいなー”って思いました。伝わるように話しますね。

 

ざっきー:みんなが居心地良いと感じる世界!誰かが我慢することは悲しいので、私の信念は「みんなに対して、対等に接すること」。困っている人がいたら助けたいです!子供にもそうなってほしいと思います。子供がまだ小さいけれど、すごく社交的で、スーパーでおばあちゃんに「大丈夫?」と声をかけることがあります。

 

けい:子供に声をかけられると和みます!挨拶だけでも1日中嬉しい気持ちで過ごせますね!

 

ざっきー:子供は素直なので、友達が転んだら、みんなでかけよって「大丈夫?」と声をかけるけれど、大人はいつの間にかそれが、だんだんと無くなっている気がします。自分の子供には、こういうことを大人になっても当たり前に出来る人になってほしいです。

 

けい:この間、ブラサカ体験授業で学校を訪問した時に、体育館の場所が分からず、廊下で迷っていたら、1年生が道を案内してくれました。本当に嬉しかったです。

 

ざっきー:そう!そういう感じです。

 

けい:ざっきーさん、ありがとうございました!ざっきーさんのお話を聞いて、大人のプライドを捨てて、しどろもどろになっても良いので、勇気出して、たくさんの人に声をかけます!

 

けいちゃんのつぶやき
色々な方にオフタイムの感想を聞いていますが、私自身、今まで当たり前と思って、疎かにしていることに改めて気がつくことが出来ています。ブラサカ選手や仲間と一緒にオフタイムで、あなただけの”なるほどね!”や”そういうことか!”を探してみませんか?

今後の開催日
7月14日(金) 19:00-20:30 @神田会場 / 終了後懇親会あり
7月27日(木) 19:00-20:30 @溜池山王会場 / 終了後別会場にて懇親会あり
8月17日(木) 19:00-20:30 OFF T!ME Biz light@新宿会場 / 終了後懇親会あり
8月25日(金) 19:00-20:30 @神田会場 / 終了後懇親会あり
9月15日(金) 19:30-21:00 @四ツ谷会場 / 終了後別会場にて懇親会あり
※ボールを使用しますが、練習して試合出場が目的ではないため、運動が苦手な方もお楽しみいただけます。
※HP / お申し込み:https://www.offtime.jp