OFF T!ME|目をOFFにすると、発見がある。

日本ブラインドサッカー協会が運営する、ブラインドサッカー体験プログラム「OFF T!ME」のブログです。ブラインドサッカーで培ってきたものが、コミュニケーション、チームビルディング、ダイバーシティ理解に効果をあげています。

ブログ復活!ブラインドサッカー体験プログラム”OFF T!ME”

ブラインドサッカー”とは?

パラリンピックの種目で”視覚に障がい”がある選手と”障がい”がない選手がお互いに協力してプレーするサッカーです。

紹介動画はこちら↓

youtu.be

 

アイマスクを着けてサッカーをするため”目をOFFにしたコミュニケーション”が大事になってきます!そこで登場するのが”OFF T!ME”です。

「OFF T!ME(オフタイム)」とは???

コンセプトは”目をOFFにすると、発見がある”!!

このワークショップは、ブラインドサッカーの特性の1つでもある“目をOFFにしたコミュニケーション”を生かし、相手に”伝える”ことの難しさや、相手を”理解する”ことの楽しさをご体験いただけます。また、初めましての仲間と協力し合い、自分の”得意なこと”や”仲間の素敵なところ”を見つけることが出来るひと時です。

※サッカーの練習ではないため運動が苦手な方も楽しめます!

ブログ筆者の”けいちゃん”

みなさん、こんにちは!ブラインドサッカー選手の”けいちゃん”こと内田佳です。

ブラサカのこと、障がいのこと、JBFAが目指す”当たり前に混ざり合う社会”などについて、みなさんと楽しく考えたくブログを復活させます!今後は毎週金曜日に投稿しますので、お楽しみいただけると嬉しいです:)

 

次回のテーマ「視覚障がい者は、どういうふうに見えているの?」

 
 

4月からオフタイムに参加しています【よっしー】

こんにちは、葭原 滋男(よしはら しげお)です。ブラサカ界では、よっしーという名と呼ばれてます。

 

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この4月より選手の立場でオフタイムに参加することとなり、月2回程度参加しています。

私の経歴を話し出すと長くなってしまうのですが、簡単にまとめるとパラリンピック陸上競技走り高跳び)で2回、自転車競技で2回出場、金銀銅合わせて4個のメダルを獲得。その後、ブラインドサッカーに転向して日本代表メンバーとしてパラリンピックも目指してきました。

この3月で永年務めて来た公務員生活から離れ、自分のやるべきことを探求すべく、まずはブラサカの魅力を追い求めることにしました、という感じです。

オフタイムでは、様々な経歴をお持ちの方々と出会い、ブラインドサッカーを通して混じり合った社会に触れられることに魅力を感じつつあります。まだまだ勉強しなければいけないことも多く、参加者にはご迷惑をおかけしていますが、自分なりに伝えられることもあると、日々精進しています。

そんな私ですが、どうぞよろしくお願いします!

第10回OFFインタビュー【前編】

こんにちは!ブラインドサッカーの選手のハジこと寺西一です。

今回のオフインタビューは林 勝一さんにお話しを伺いました。

職場の展示スペースにお邪魔して和やかな雰囲気の中インタビュースタートです。

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ハジ:今日はよろしくお願いいたします。早速ですが、オフタイムはどんなきっかけでご参加されましたか??

もともとは学校向けの出張授業「スポ育」を仕事の関係で見学に行きました。それを見ていてすごく楽しそうだなと思ってずっとやりたいと思っていたところに、オフタイムを見つけて参加しました。

ハジどのあたりで楽しそうと感じられたのでしょうか??

自分が小学校高学年の授業を見学させていただいた時子供達の食いつきが非常に良かったんですよね。しかも高学年ともなれば年頃なこともあり照れも出てくるじゃないですか。そういうのもなくなっていたのでこれは面白いなと思いました。

ハジ私達も常に子供達の照れは悩みの種ですね。そういった意味では初めて会う方の集まるオフタイムも照れの様なものが最初は多少あったかと思うのですがそのあたり感じられましたか??

やはり最初は緊張しました。初めて会う人ばかりなので。

 

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ハジどのあたりで緊張はほぐれましたか??

ピンポイントに「ここ」という所よりは状況として会話をしなくてはいけないので自分がさらけ出され緊張がほぐれていきましたね。

ハジさらけ出される中で何か気付いたことはありましたか??

改めてなのですが自分の性格がおくてだなということに再認識させられましたね。

 

前半はここまで。

後半はワークの内容についてさらに伺っていきたいと思います。

 

OFF T!MEの素晴らしさ 【つーじー】

みなさんこんにちは!

 

OFF T!MEでは「つーじー」とお呼びいただいております、学生ンターンの辻野です!

 

 

普段は大学院に通いながら、協会での活動を行っています。

 
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私が日本ブラインドサッカー協会でのインターンを始めるきっかけとなったのは、

 

 

ブラインドサッカーを通じて、視覚障がい者と健常者が

当たり前に混ざり合う社会を実現すること』

 

 

という言葉に感銘を受けたから

 

 

これは皆様ご存知、日本ブラインドサッカー協会が掲げるビジョンです。

 

 

実は、私自身が家族に視覚障がい者がいるという環境で育っており、

 一種の当事者として、障がい者を取り巻く環境に対して疑問を持ち続けてきました。
 

  

「自分も将来、この分野でなにか貢献できることはないか。」

障がい者が抱える負のイメージを塗り替えたい。」

 

そんな風に考えていた時に出会ったのが、日本ブラインドサッカー協会とそのビジョンであったのです。

 

 

そしてこのOFF T!MEも、ビジョンに基づいた協会の活動の一つ。

 
 

インターンを始めて約一年、私自身も何度もサポート役として参加させていただきました。

 
  

毎回参加者の皆様からは、

 

「真っ暗で怖かった」「チームに分かれてのゲームが楽しかった!  

「コミュニケーションの大切さが理解できた」

 

というようなものから、

 

「見えないのにあそこまで動ける選手ってかっこいい!」

「参加してみて視覚障がい者に対する見方が変わった!」

 

というようなものまで、大変うれしいご感想を数々いただいております。

 

 

 

相手の立場を理解して、お互いにコミュニケーションをとって助け合う。

 

これは大小問わず様々なコミュニティーで、いま求められていることではないでしょうか。

 

 

 

そしてそのような素晴らしい瞬間が毎週のように体現されているのが、このOFF T!ME

 

 

この素晴らしいOFF T!MEに、皆様も是非ご参加くださいませ!

 

 

第9回OFFインタビュー【前編】

こんにちは!ブラインドサッカーの選手のハジこと寺西一です。

梅雨入りし、じめじめとした毎日ですね。早く明けしてほしいですが水不足は気になるところです。

さて、今回のオフインタビューは森田次郎さんにお話を伺いました。

ブラインドサッカーの話からオフタイムへの助言など私にとってもためになる話がたくさんありました。

 

ハジ:「今日はよろしくお願いします。オフタイムにはもう何度かお越しいただきましたよね。」

森田:「最初に参加したのは去年のことでそれから3回くらいは参加しています。」

ハジ:「ありがとうございます。そもそもご参加いただくきっかけって何だったんでしょうか??」

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森田:「もともとは知り合いからスタッフの岡本さんを紹介していただいたのがきっかけでした。お会いした時に岡本さんからオフタイムを紹介してもらって参加したのが最初です。」

ハジ:「岡本さんと出会う以前からブラインドサッカーはご存じでしたか??」

森田:「おぼろげに知ってはいました。自分の母が盲学校の先生をしていたりもしたのでほんとうにおぼろげくらいですが。」

ハジ:「試合観戦なども来ていただいていますよね。」

森田:「昨年の日本選手権もその後のアジア選手権も観戦に行きました。」

ハジ:「それらの試合を観た後に体験をすることになるわけですが体験前はどんな気持ちでしたか??」

森田:「自分にもできると思っていました。やっている間もできている感覚は多少ありました。」

ハジ:「本当ですか!なかなか最初はできなかったという印象を持たれる方のほうが多いですが。」

森田:「でも実際そんなにできていないと思います。自分で思っているのとは違うと思うので。自分で動いているところを見てみたいなと思いますね。」

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ハジ:「それは動画で撮っておいたりしてという様なイメージですかね??」

森田:「そうですね。さまよっている様子なんかを動画に収めて後で見たらこんなになってたんだとかこんなにできなかったんだとか新たな発見がありそうな感じがしますね。是非動画を使ってもらいたいですね。」

ハジ:「後で見返すのいいですね。ちょっと検討してみます!!」

 

動画というヒントをいただいたところで前半を締めくくりたいと思います。

後半も是非ご覧ください。

 

 

オフタイムならではの出会い【メグ】

こんにちは!

 

みんなのOFFT!ME第8回目。OFFT!MEでは「メグ」と呼んでいただいております高橋めぐみです(^^)

 

先日、第15回 アクサ ブレイブカップ ブラインドサッカー日本選手権が行われ、Avanzareつくばの4連覇で幕を閉じました。

OFFT!MEでお会いできた皆さんも多くいらしてくださり、

観戦に来て下さった方、ボランティアとしてかかわってくださった方などなど、多くの方と再会できてとても嬉しかったです。

 

OFFT!MEでお会いした方は、他の場面でお会いする方と比べて印象深く覚えているなあと思います。

外側からみなさんのワークを見ていることが多いですが、そこで一人一人の事を知れるからこそなのではと思っています。

アイマスクをしてグループに分かれてもらうと、自分は動かず声を発して人を集める人や、静かに聞いて自分から動いていく人、周りの人の事を配慮してタイミングを見て声を出す人などなど。

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リーダーシップの取れる人だなあと思ったり、周りが良く見えているなあ(目では見えていませんが笑)と思ったり。

 

是非オフタイムで自分の得意なコミュニケーションを知りに来てください!

第8回OFFインタビュー【後編】

こんにちは!ハジです。前回に引き続き石井純平さんのインタビューをお送りいたします。オフタイムの魅力や学びを後半では語っていただきました。

 

ハジ:「ワークの中では全員がアイマスクをして動くというタイミングもありましたが、みんなが見えないという中でのコミュニケーションはいかがですか??」

石井:「見えない中で声を頼りに集まったりということをしたのですがそもそも全員が集まり切れているのかわかりませんでした。」

ハジ:「声だけで全体を把握するのはやはり難しいですよね。」

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石井:「でもこの状態って見えていても似たような状況に陥るのかなと思いました。例えばどこかに行く時待ち合わせをしていて集まり切っていないけど出発してしまって後で一人追いかけてくるみたいなことが時々あります。自分たちは集まることができたと思っても忘れていた時は全体が見えていなかったということでは同じかもしれないと感じました。」

ハジ:「なるほど!全体を把握するというのは状態にかかわらず難しいですね。」

石井「やはり、大切なのは相手の立場に立って考える、ということにつきるかと思います。自分のことをわかってよ、とついつい考えたくなっちゃいますが、自分とは違う状況であることを常に念頭に置くことがコミュニケーションの秘訣なのではないかと思いました。そんなことを再認識させてくれたのが今回の体験でした。」

ちょっと視点を変えまして今度はチームになってからのことをお聞きしたいなと思います。オフタイムでは初めて会う方とチームを作ってやっていくわけですが、最初初めましてからチームが出来上がっていく過程というのはどのような感じでしたか??」

 

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石井:「やはり最初はなんとなくぎこちない感じでしたがだんだんと仲良くなっていきました。終わるころには昔からの友人のような関係になっていました。」

ハジ:「そうなれた要因というのはいくつかあるかと思うのですがどんなものがあげられるでしょうか??」

石井:「大きかったのはできた人を単純に素直に褒めてあげることができたというのがありました。それから失敗をしても大丈夫という関係性が作れたというのも大きいと思います。できる自分もできない自分もさらけ出すことができましたね。」

ハジ:「さらけ出すことができるとふるまったり自分を作ったりしなくていいので居心地がいいですよね。」

石井: 「あとはやっぱり、チーム全員で全力で取り組んだからですかね。若い人も年配の人も、どうしたらうまくいくのか、どうしたら周りのチームに勝てるのか、という気持ちで一つにまとまりました。やはり、何事も全力で取り組んで初めて見えてくる世界があると感じました。」

ハジ:「こんな昔からの友人のようになれるオフタイムをもし勧めるとしたらどんな人に勧めたいですか??」

石井:「いろんな方に体験していただきたいですが、まずはサッカー好きな人にはぜひやっていただきたいですね。後は立場のある年齢層の高めの方に体験していただきたいと思います。誰にとってもコミュニケーションをとらえなおすことに繋がる体験になると思います。」

ハジ:「ありがとうございました。ぜひまたオフタイムにいらしてください。」

 

 

今回のインタビューを通じチームができていく中でお互いが認め合うことの大切さを伝えられるのがオフタイムの気付きになっているのだと再認識しました。

インタビューにご協力いただきました石井さん本当にありがとうございました。

 

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